暗記が超得意になる学習方法【エビングハウスの忘却曲線】

  • 記憶力が悪い。
  • 暗記が苦手。
  • 効果的に学習がしたい。
  • 相手に忘れないでいてもらいたい。

 

学校の勉強だけでなく、仕事でも趣味でも、なにか新しい事を覚えるときに「記憶力」は必須ですよね。

そんなあなたの悩みを解決するのが、「エビングハウスの忘却曲線」です。

心理学の法則を学習方法に活用することで、あなた悩みが解決するヒントになるかもしれません。

 

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エビングハウスの忘却曲線とは

「エビングハウスの忘却曲線」とは、暗記した記憶が、どれくらいの時間で薄れていくのか。

暗記した記憶を、どのようなペースで復習するとより効果的に覚えていられるのかを示した法則です。

ヘルマン・エビングハウスが提唱

ドイツの心理学者が提唱し、現代では、主に、効果的な学習方法を見極めるために用いられています。

記憶するためには「意味」が必要

人は、何かを学ぶ時、その知識があなたにとって、意味のある重要なことであれば、記憶に深く残ります。

逆に、その内容があなたにとって、意味のない事や理解に時間がかかるものであれば、すぐに忘れてしまいます。

例えば、記念日をとても大切にする人にとっては、毎年記念日のお祝いを忘れることはないですが、 記念日に無頓着な人は、大切な日をすっぽかしてしまうことってありますよね。

自分が覚えていたいことを忘れないでいるために 相手に覚えていて欲しい事を忘れないでいてもらいたいものです。

 

エビングハウスの忘却曲線の節約率

エビングハウスの忘却曲線

エビングハウスの忘却曲線を用いることで、記憶の定着につなげることができます。

何かを学んだ直後から、物忘れは始まります。

最初は一気に忘れ、次第にゆっくりと忘れていきます。

 

このエビングハウスの忘却曲線は、覚えたことをに20分後には半分近く忘れてしまう、 1か月後には20%ほどしか覚えていられない、と捉えられがちですが、実際は少し異なります。

縦軸は、「節約率」。

記憶を100%の状態に戻すのに、どれくらいのリソースが節約できるか、が示されています。

何かを覚えた20分後に復習をすると、最初に覚えたときの、42%の労力で100%の記憶に戻すことができる、 何かを覚えてから1か月後に復習をすると、最初に覚えたときの8割近い労力が必要になる、という捉え方です。

暗記作業に意味を持たせる

エビングハウスの忘却曲線の実験では、「意味のない単語」を暗記して、 その記憶がどのようなペースで忘れられていくか、また思い出すのにどれくらい復習が必要だったかを調べました。

私たちが、英単語や外国語を覚えるときは、 はじめは意味を持たないアルファベットの羅列にしか見えないので、 エビングハウスの忘却曲線の結果に近い「記憶の定着率」になります。

これを勉強や学習に活用すると、 まずは「意味のないこと」ではなく、「意味があること」として、納得しながら学習を進めることが記憶の定着に近づきます。

 

例えば、英単語の暗記であれば、ただ単語の綴りと日本語訳を覚えるだけでなく、 想像力を使って自分の経験や感情と結び付けます。

その単語を使うシチュエーションを疑似体験することによって、 「意味」が生まれます。

例文がある単語帳を使う時は、その例文の文章が話される情景をイメージしながら声に出しましょう。

節約率を参考に復習のタイミングを決める

「意味のある事」であれば、エビングハウスの忘却曲線よりも少ないリソースで思い出すことは出来ますが、 全く何もせずに1か月、2か月と経過すると、残念ながら記憶は消えていきます。

そこで、この忘却曲線が示す「節約率」を利用して、 復習のタイミングを決めることで、効率よく暗記をすることができます。

記憶してからたった20分後には、20分前の記憶の42%が失われています。

学習時間と記憶の関係性

例えば、あなたは、20分で12個の単語を覚えるとします。

ぶっ続けで1時間の学習をすると36個の単語を覚えることになりますが、1時間後にはその半分も記憶できていないことになります。

ここでわかることは、1時間ぶっ続けで新しい事を学ぶよりも、こまめに復習を挟むほうが効率的ということです。

時間よりも回数が大切です。

 

20分間で12個の単語を覚えたら、もう一度最初の単語に戻って覚えなおしてみましょう。

20分後であれば、約半分の節約ができるので、10分ほどで記憶を100%に戻すことができます。

ここまでで30分ですね。

続いての30分を使って、同じように新しい単語を20分間暗記、復習10分で合計学習時間1時間です。

ぶっ続けで1時間、36個の単語を学習した場合、1時間の学習を終えたときには、半分以下の15個くらいしか覚えられていません。

一方で、20分+10分のサイクルを2回繰り返して、24個の単語を学習した場合、少し最初のほうの単語は忘れてしまっていたとしても20個くらい記憶できることになります。

同じ1時間を使うのであれば、どちらが効率が良いかは一目瞭然ですね。

 

人の記憶は、「最初は一気に忘れ、次第にゆっくりと忘れる」です。

一気に忘れやすい早いうちに復習をすることで忘却を防ぐことができます。

定期的な復習タイミング

1週間…1か月と時間がたつと、記憶が薄れていくので、定期的な復習が必要です。

復習のタイミングは、ウォータールー大学のCurb of Forgettingの研究が参考になります。

実験では、最初に1時間の講義を受講します。

受講した翌日、10分の復習をすることで記憶が講義直後の状態に戻ります。

その後1週間後には、5分の復習時間でまた記憶を100%に戻すことができ、 1か月後には2~4分の復習で思い出すことができます。

定期的に復習をすることで、暗記した内容をほぼすべて定着させることができることがわかります。

まとめると、20分間の暗記+10分間の復習をセットにして学習スケジュールを組む 復習は、当日(10分間)、翌日、1週間後、1か月後にも行うことで、記憶にガッツリ定着させることができます。

大切なことを記憶してもらう

このエビングハウスの忘却曲線は、 自分が何かを覚えるときだけでなく、他人に何かを覚えていてもらいたいときにも活用できます。

例えば、自分のお店のことを覚えてもらって、リピーターになってほしいとき。

メールアドレスを登録してもらっていれば、お礼のメールを送るのは、翌日までに送りましょう。

その後、1週間後、1か月後に、メールやDMなどで何か困っていることはないかフォローしたり、新商品のことをアピールすることで 自分のお店を「忘れないでいてもらう」ことができます。

あまりしつこくならない程度に効果的に覚えていてもらいたいときにも、エビングハウスの忘却曲線を活用してみてくださいね。

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エビングハウスの忘却曲線
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