新人Webデザイナーに任されることが多い仕事内容

未経験者の場合、Webデザイン会社に入社して、いきなり初日からWebデザインを任されることはほとんどありません。

会社によって、任される業務内容は様々ですが、まずは下仕事を担当することになるでしょう。

下仕事もWeb制作には大切な仕事の一部です。

入社までにどのようなスキルを身に付けておくと、スムーズに業務をこなすことが出来るようになるのか、心構えをしておきたいですよね。

この記事では、新人Webデザイナーに任されることの多い仕事内容を紹介します。

新人Webデザイナーとして、よいスタートを切れるように準備しておきましょう!

新人Webデザイナーの仕事

新人Webデザイナーの仕事

新人Webデザイナーは制作の下仕事を担当することで、業務の流れを把握したり、先輩デザイナーの仕事をサポートすることから始まることが多いです。

 

Webページの更新、修正

クライアントからの依頼により、テキストや画像の修正、追加、削除などを行います。

 

簡単な文章の書き換えや画像の入れ替えであれば、まったくの未経験者にとってもそれほど難しい仕事ではありません。

 

しかし、単に修正するだけでなく、ユーザーにとって見やすい・使いやすいデザインに仕上げることがWebデザイナーには求められます。

例えば、文章の量が大幅に減る/増えることでデザインが崩れてしまってはいけません。

 

そのようなときには、HTMLやCSSの知識が必要になります。

入社後のトレーニングがある場合もありますが、入社前に必要最低限のHTMLとCSSの基礎知識は身に付けておくと業務がスムーズに進められますよ。

 

Webデザインの現場は忙しく時間が流れているので、わからないことがあっても聞きづらい雰囲気だったりしますが、知らないことや不安なことがあれば、そのままにせず、必ず先輩やトレーナーに聞くようにしましょう。

質問をすることによって仕事を覚えれば、あなたの作業精度が上がり、結果、現場全体の作業効率も上がります。

 

『質問力』を磨こう!
忙しい先輩上司の時間を無駄に奪わないためにも、『質問力』を普段から鍛えておくと、新人Webデザイナーとしてうまく現場に馴染めるはずです。
  • 今、質問してよいか一言断りを入れてから聞く
  • 質問の意図が相手に伝わるように話す
  • 知りたいことをピンポイントで聞く
  • 自分が知っていること、試したこと→その結果を伝える
  • 教えてもらったことをメモに取る
  • 回答に対するお礼を伝える

 

画像などの素材管理

クライアントから受け取った画像がきちんと表示されるかを管理するだけでなく、サイトのデザインやSEOに沿った画像に仕上げることも業務に含まれます。

 

画像チェック

画像が破損していないか、拡張子は正しいか、フォーマット、画像サイズなどを確認します。

必要に応じて、クライアントに再度提出してもらえるよう依頼をします。

 

画像修正

クライアントから受け取った画像は、基本的にはそのままサイトにアップロードしません。

明るさや色味を調整したり、傾きの修正やトリミング、リサイズなどを施し、Webデザインに適した状態に修正します。

サイトが重くならないよう、画像ファイルの圧縮をしたり、画像のファイル名をSEO対策に則したものに修正することも必要です。

 

バナー作成

新人Webデザイナーにバナー作成の仕事を任せる会社は多いかと思います。

バナー作成には、限られたサイズの中で、必要な情報を正しく伝えて消費者に訴える力が要求されます。

たくさんの作品を見て、学び、実践することで、表現の幅を広げていけることでしょう。

 

原稿チェック、ライティング

クライアントやライターから受け取った原稿をチェックします。

 

誤字脱字のチェックは、目視して手動で手直ししたり、文章校正ツールを使用することもあります。

また、見出しはキャッチコピーとして非常に重要なため、記事やページの目的に沿ったものかを練り直したり案を出すことが求められることもあるでしょう。

 

原稿が、どこか別のサイトからコピペされて作成されたものではないかのチェックも必ず行います。もし、どこかから盗用された文章であれば、著作権の問題になってしまいます。

これは、コピペチェックツールを使えば簡単に判断できるものです。

必要に応じて、SEOに沿ったライティングを行ったりリライトをすることも業務になります。

 

情報収集

ネット上の情報は、常に進化し時間とともにどんどん変わっていきます。

競合サイトの分析や、同業界のトレンド・動向を把握することも、Web制作においては大切です。

 

常に最新の情報を追う習慣をつけることを、新人Webデザイナーのうちから身に付けておきたいですね。

 

クライアントとの打ち合わせ同行

実際に先輩・上司に同行し、クライアントの打ち合わせに参加できるチャンスもあるかもしれません。

クライアントとの打ち合わせに同行させてもらうことで、Web制作の流れを知ることもできますし、何より、クライアントがどのようなものを求めているのか、それに対してWebデザイナーはどのような情報を必要とし、どのような提案をしていくのか、Web制作の神髄を学ぶことが出来ます。

 

もし、同行させてもらえるチャンスが早々に訪れた場合は、移動の時間にでも先輩・上司に気になったことや不明な点を積極的に質問しておきましょう。

気づいたことはメモに取っておくと、後々自分が打ち合わせを主導することになったときには大いに役立つはずです。

 

以上のように、新人WebデザイナーはWeb制作の下仕事とはいえ、多岐にわたる重要なWeb制作の一部を担うことになります。

 

新人Webデザイナーが入社までに出来ること

問題解決能力

では、入社するまでに新人Webデザイナーがやっておくべきことは何でしょうか。

 

身に付けておくべきことは大きく分けて2つあります。

  1. HTML・CSSなどのコーディングやPhotoshopなどの実践的な知識を勉強しておくこと
  2. 問題解決能力・質問力を鍛えておくこと

です。

 

HTML・CSSなどのコーディングやPhotoshopなどの実践的な知識を勉強しておく

HTMLやCSSのコーディング知識や、Photoshopなどのツールの知識なしにWebデザイナーを名乗ることはできません。

 

問題は、「どこまで勉強しておけば十分なのか」ですが、基礎知識を身に付けておけば未経験の新人Webデザイナーとしては十分だと考えます。

 

具体的には、スクールを卒業した、オンライン講座を修了した程度です。

独学でもプログラミングや編集ツールの知識を得ることは十分に可能ではあるのですが、なにしろ未経験者では、何が基礎で何が応用なのかを判断するのは難しいでしょう。何が必要なのかを調べる時間もかかってしまい、時間効率が良くありません。

なので、一通りの基礎知識を含んでセットになった講座を修了するのが得策だと思います。

 

自分で勉強を進めるのが苦手な人は、通学型やオンラインのプログラミングスクールに通うのが良いでしょう。

独学で出来るだけ費用を押さえたい人は、Udemyの講座で勉強するのがおすすめです。

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実際にWebデザイナーとして働いていくには、これら学校や講座で学んだ知識や技術だけでは不十分なのですが、基礎以上の知識は働きながら学び身に付けましょう。

これは、新人Webデザイナーだけでなく、IT業界全体に言えることですが、ネットの世界は日々進化し、新しい技術がどんどん出てきます。

常に学びながらWebデザイナーとしての仕事を続けていくということを念頭に置いておく必要があります。

 

問題解決能力・質問力を鍛えておくこと

Webデザイナーには問題解決能力が必須です。

上の方でも少し触れましたが、質問力を鍛えておくことで、現場に馴染み自分を成長させるスピードをアップさせることができます。

 

同時に、人から教わるだけでなく、自分で解決できる要件の幅を広げることも大切です。

これには、検索能力を身に付けておくと、新人Webデザイナーとしては超優秀な部類になれますよ。

 

検索能力:グーグル検索とお友達になる

現代では、ググって疑問点を解決することは誰でもやっているように見えますが、うまく検索して答えを探すことは意外と出来ていない人も多いです。

上手に検索を使えない人は、「調べたけどわからなかったから」とQ&Aサイトですぐに質問したり、ツイッターなどのSNSですぐに人に聞こうとしてしまいます。

これでは、問題解決能力は身に付きません。

 

大抵のことはググれば答えがあります。

ググった先の答えにたどり着くために必要ななことは、わからない事・知りたいことを言語化する能力です。何がわからないのかがわからない状態ではいけません。

 

キーワードがわからないときの検索方法

1. とりあえずなんでもいいので頭に浮かんだキーワードを入れて検索してみましょう。

ヒントは、この中にあります。

  • 何が:「文字が」「画像が」「ページ全体が」など
  • どうした時に:「ページをスクロールした時」「マウスを重ねたとき」など
  • どうなるのか:「浮く」「移動する」「瞬時に変わる」など

2. とりあえず浮かんだ【何が】【どうした時に】【どうなるか】のキーワードを入れて検索した結果表示されたページをいくつか見てみます。

そこで、疑問が解決すれば万歳終了。

 

3. もしいくつかのページを見た中で、キーワードになりそうな専門用語が出てきた場合は、そのキーワードでさらに検索をかけます。

「ページネーション」「パララックス」「ハンバーガーメニュー」など

 

このような手順であれば、だれでも簡単に自己解決能力を高めることができますね。

疑問が解決されたら、参考になったページをブックマークフォルダで整理しておくと、次に同じ疑問が出たときに覚えていなかったとしても、解決までの時間短縮ができるのでおすすめです。

 

まとめ

新人Webデザイナーの仕事は、下仕事とはいえ多岐にわたり、そのどれもがWeb制作には大切な業務の一部です。

雑用と思いながらこなすのではなく、常に新しい知識や技術を学びながら、自分で問題を見つけ問題を解決し、それでもわからないことは適格に上司や先輩に聞く能力がもっとも必要となります。

 

向上心・問題解決能力・質問力は、Webデザイナーとしてだけでなく、どの仕事や勉強にも活かせる能力なので、日頃から意識していきたいですね。

 

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