どうすれば効率よく学習が出来るのか、自分に合った勉強方法を知りたいです。
こういった悩みにお答えします。
この記事の内容
- 3つの「学習タイプ」から自分に合った学習方法を知る
- 学習タイプ別の効率のよい勉強方法
新しいことを始めたり、資格の勉強をするときには、3つの「学習タイプ」のうち自分がどれに当てはまるかを知っておくと効率よく学習ができます。
この記事を書いている私も、自分の「学習タイプ」を知って「自分に合う学習方法」で学ぶことで、割と新しいことにも苦手意識なくチャレンジできるようになったので、実体験も交えて解説したいと思います。
この記事を読むと、効率よく学習する方法がわかり、時間を有意義に使えるようになりますよ。
3つの「学習タイプ」から効果的な学習方法を知る
「学習タイプ」を知ることで、効率的に学習をすることができるので無駄な時間を減らすことができます。
学習タイプは3つある
脳科学では、人が新しいことを学び、情報を記憶する方法は以下の3タイプに分けられる、と言われています。
- 視覚(Visual)
- 聴覚(Auditory)
- 感覚(Tactile)
例えば、「英単語を覚える方法」を3つの学習タイプに分けると以下のようになります。
- 「視覚型の学習タイプ」の人は、見たり、書くことで効率よく覚える
- 「聴覚型の学習タイプ」の人は、聞いたり、口に出して読むことで効率よく覚える
- 「感覚型の学習タイプ」の人は、英単語のモーションを身体で表現したり、ウォーキングなど何か動作をしながらのほうが効率よく覚える
自分の学習タイプを知ることで、今までの3分の1の労力で成果が得られるということですね。
この3タイプは明確に分かれているわけではなく、「視覚40%・聴覚10%・感覚50%」のように分かれています。「視覚40%・聴覚10%・感覚50%」の例の場合、この中で優れている「視覚」と「触覚」を組み合わせることがより効率の良い学習方法となります。
成功者の学習方法が自分にも合うとは限らない理由
よく「TOEIC900点がおすすめする勉強方法」とかあったりしますが、TOEIC900点を取った人の勉強法真似をしてもうまくいかないことが多いでしょう。それは、「TOEIC900点を取った人」の学習タイプが自分と同じとは限らないからです。
成功者の学習方法を真似て、自分に合うか確かめることは大切ですが、思うように成果が出なかったとしても、自分も相手も否定するのは違います。
内容をざっと見てみて、自分の学習タイプに近そうだと思ったら購入して参考にするのが良いかと思います。
自分自身の「学習タイプ」と合致することによって、はじめて学習効率は上がります。
先生と生徒の「学習タイプ」の相性
自分がどの学習タイプに属するかを知ることで、効率的に学ぶことができるのはもちろんですが、人に何かを教えるときにも役立ちます。
ただし、教える側にも「学習タイプ」があるので、どれだけわかりやすく説明していても、ある生徒には伝わらないということもあり得ます。
これは、「教え方が下手」「学習者の出来が悪い」ということではなく、相性の問題であることがとても多いです。
学習タイプのすれ違いによるミスマッチは、お互いにとって効率が悪いので出来るだけ避けたいですね。
私が以前勤めていた会社では、新入社員に「学習タイプ」を診断するテストを受けてもらい、自身の「学習タイプ」を知ってもらうと同時に、教育担当は新入社員個々の「学習タイプ」を把握して、教育方針に反映させていました。
このように、学習者自身は自分の「学習タイプ」を自覚し、先生側は生徒個々の「学習タイプ」を知ることで、学習者が理解しやすいように説明や課題を工夫することができます。それによってお互いの時間を短縮できるのが一番大きなメリットです。
「学習タイプ別」の効果的な学習方法
自分の「学習タイプ」を診断する方法は、いくつかのサイトで見つけましたのでやってみてください。
ぶっちゃけ、3つ受けて全然違う結果になることもあるのですが、これも実は診断との相性みたいなものもあるので、自分がしっくりくる診断結果を参考にすればよいと思います。
更に言うと、「学習タイプを知る」ことが目的ではなく、「学習タイプごとに効率的な学習方法があることを知る」ことが重要です。
上のほうで説明したとおり、「学習タイプ」はきっちりどれかに当てはまるわけではなく、3つの要素が複合されて決まるので、自分に合った効率のよい学習方法を見つけたいですね。
「学習タイプ」ごとの「適した学習方法」を以下で解説しますので、見比べて、自分に合いそうなものを実践してみてください。
視覚(Visual)タイプの効果的な学習方法
特徴
視覚タイプの学習者は、何かを思い出したり言語化するときに目を閉じたり、暇なときに何か目に付くものを見たり読んだりする特徴があります。
視覚タイプは、読むことや図を見たりすることで学習します。学んだことを脳で視覚化して整理するので、実際に自分が学んだことを文章やグラフなどにして記録すると更に効果を発揮します。
好きなこと | 苦手なこと |
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効率的な学習方法
- 授業では、教室の前のほうに座る
- 視力矯正(コンタクトや眼鏡の度数)は定期的にメンテナンスする
- 単語帳を自分で作って使う
- 文章を読んだり聞いたりした後は、それを脳内で映像化してみる(イメージトレーニング)
- 思いついたキーワードやアイデア、手段は文字に起こす
- 人に何かを説明するときは、絵や図を用いて、その絵や図を説明しながら話す
- 色分けして整理する
- 学習をするときは気が散るものを周りに置かない
聴覚(Auditory)タイプの効果的な学習方法
特徴
聴覚タイプの学習者は、ひとりごとや誰かに話かけることが多いのが特徴です。本人は耳を集中させて話を注意深く聞いて理解しているのですが、下を向いたり話している人を見ていないこともあるので、誤解させてしまうこともあるでしょう。
聴覚タイプは、耳で聞くことによって学習します。音声として聞くことで理解し記憶します。
説明書を読むよりも、説明を聞くほうが理解しやすいです。説明書しかない場合は、声に出して自分の耳で聞くことによってより深く理解します。
好きなこと | 苦手なこと |
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効率的な学習方法
- 授業では、よく聞こえる場所に座る
- 聴覚は定期的にメンテナンスすること
- 単語帳は、大きな声で口に出しながら使う
- 教科書や説明書は、大きな声に出して読む
- 自分が読んだものを録音し、それを聞く
- 新しく学んだことは、声に出す(自分の声を自分で聞く)
感覚(Tactile)タイプの効果的な学習方法
特徴
感覚タイプは、一度経験したことは深く記憶し理解することができます。また、話すときに身振り手振りが多く、話し相手にも背中をポンポンと叩かれたりハイタッチをされると安心する傾向があります。
感覚タイプの人は、実際に触ったり行動することで学習します。身体を動かすことで記憶したり理解します。触る・動く・作る・描くなどの「体験学習」を通じて学ぶのが向いていて、実際に行動しながら学ぶことに優れています。
好きなこと | 苦手なこと |
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効果的な学習方法
- 「体験学習」に参加する
- 読書するときや勉強中に、ガムをかんだり、椅子をぐるぐるしたり、歩き回っても良い
- 単語帳を順番に見ていくのではなく、単語ごとのグループに分けていくなど(アルファベット順や、品詞ごとに分けるなどルールを決めて)作業を伴いながら使う
- 英単語のスペルを覚えるときは、空中で指文字を書きながら覚える
- 読書や勉強中は、こまめに(長くない)休憩を何度もとる
- 学習中は、ペン回しや足を揺らしたり、ストレス解消ボールをウニウニしても良い
- 紙に書くよりも、PCでタイピングするほうが向いている
「体験しながら学ぶ」ということを意識すること。「読むだけ・聞くだけ」ではなく、何かアクションをしながら学習するのが向いているよ!
具体例:「視覚40%・聴覚10%・感覚50%」の学習方法
EDUCATION PLANNER:What’s Your Learning Style ? の診断結果によると、私は「視覚40%・聴覚10%・感覚50%」だそうです。
この結果は、なかなか合っていそうです。例として、私の学習方法をご紹介しますね。
新しいことを学ぶとき
- 集中するために一人になり、テレビなど耳に入るもの、動くものは避ける【視覚型】
- 参考書や学習したい本は、集中して、理解しながら1度だけ書き写す【視覚型】
- 音声や動画しかない場合は、集中して、理解しながら1度だけ書き取る【視覚型】
- 家事をしながらや、外を歩きながら書いた内容を思い出す(ここでは周りが騒がしくても大丈夫)【感覚型】
- 思い出せない事があれば、ノートを見直して、理解していなかった部分だけもう一度書く(ここは落ち着いた環境が必要)【視覚型】
- →繰り返し
新しいアイデアを考えたり、計画を立てるとき
- お風呂に入っているときや料理をしているときにアイデアが浮かびやすいので、すぐにメモを取れるようにスマホをそばに置いておく【感覚型】
- ある程度アイデアが貯まったら、静かな環境でマインドマップを紙に書き出す【視覚型】
- 静かな環境で、アイデアや計画を文章にまとめる【視覚型】
- 家事をしながらや、外を歩きながら書いた内容を思い出して、付け足したい部分や修正したい部分が思い浮かんだら、すぐにスマホにメモを取る【感覚型】
- →繰り返し
スマホでのメモは、自分だけしかいない「ひとりLINE」というLINEグループを作って書きためています。
LINEであれば、見慣れた画面ですし、スクロールするだけですべてに目を通すことが出来るので気に入っています。
このように、記憶は【視覚型学習】を利用し、活用や応用は【感覚型学習】というように、自分が心地よい学習方法を組み合わせています。
私の場合、聴覚は本当に弱いと自覚しているので、【聴覚型学習】は最初から取り入れていません。合わない学習方法は、ストレスを溜めますし時間ももったいないですしね。
実際に、学習効率は良いほうだと自分でも感じていますし、学習方法を知っているので、新しいことにチャレンジするのが億劫ではありません。
自分に合った学習方法で効率よく学びましょう。
まとめ
学習タイプには、「視覚」「聴覚」「感覚」の3タイプがあり、人はそれぞれ得意な学習スタイルを持っています。
学生のうちは、授業で習って理解したり、先生に出された課題をこなして学習していきますが、大人になってからの学習は先生がいるとは限りません。
また、先生に教わるにも「学習タイプ」の相性があるので、限られた時間で効率よく学習するには、「自分の学習タイプを知る」必要があります。その上で、自分に合いそうなスクールや教材を選んだり、自習することが何より大切です。
「学習タイプ」は何年か経つと変わることもあります。それは、人間、苦手なことは「克服する」か「諦める」かの2択だからです。
ぜひ、自分の長所を生かした学習方法で、効率よく学び続けましょう。
おしまい!